費用約32万円工期7日間
兵庫県姫路市網干区 M様邸
崩れかかっていた屋根を思い切って分断!崩落の危険がなくなりました。
屋根・瓦が心配で
今回は娘様からお電話でご依頼を頂きました。
ご実家の屋根がかなり崩れてきているので見てもらいたい、今後長く住むかはわからないので、部分補修で直してもらいたい、というご依頼でした。
以前、お家の別の箇所で、歩いているだけで屋根が崩れて怖い思いをされたそうです。
ご近所さんも以前から不安に思われていたようで、何か起こって迷惑をかける前になんとかしておきたいということでした。
施工前
劇的ビフォーアフターのアフター
工事をする前の、今にも崩れそうな危ない状況の屋根・瓦の状況です。
M様邸 基本データ
住所 | 兵庫県姫路市網干区 |
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築年数 | 70年 |
工事費用 | 約32万円 |
工期 | 7日間 |
工事内容 | ・足場工事 <2階屋根> ・棟部分補修工事 ・ケラバ部瓦復旧工事 ・コーキング工事 <1階屋根> ・既存屋根撤去・復旧工事 ・下地工事 ・ケラバ部板金工事 |
施工中
2階屋根 棟(むね)積み替え工事
①Before(施工前)
屋根のてっぺんにあたる大棟の瓦が取れてなくなってしまっています。
中の土が見えている状態です。このままでは雨がしみ込んで雨漏りになりますし、瓦もいつ崩れて飛んでしまってもおかしくないです。
②棟なんばん施工
残っている上部の瓦をいったんはずして、
なんばんという白い施工用の材料を盛っていきます。
なんばんは、土葺きに比べて硬化度が高く、雨水が浸透しても崩壊しにくいといういい点があります。
③棟のし瓦新設 なんばん施工
両サイドに乗せる長方形の瓦をのし瓦と言います。
古いのし瓦が飛んでしまっているので、足りない部分には新しい瓦を積んでいきます。
④棟がんぶり新設
一番上に新しいがんぶりを載せて仕上げです。
がんぶりもなくなっている部分には新しい瓦で仕上げました。
丸伏せ復旧
①丸伏劣化状況(工事前)
丸伏せという縦に施工する丸い瓦です。完全にずれてしまって隙間が空いているのがわかります。
②丸伏せ瓦・土撤去
昔の瓦屋根は土葺きなので、古い瓦とその下の古い土も一緒に撤去します。
③なんばん施工
土があった場所に、なんばんという素材を塗ります。なんばんは、土よりも丈夫で長持ちします。
④丸伏瓦 復旧
丸伏瓦を積み戻します。
⑤丸伏 軒先復旧
傷んだ瓦は撤去し、不足している部分は新しい瓦を足して補います。
今回は、軒先部分を新しい瓦にします。軒先瓦は銅線でしっかりと野地に括り付けています。
下屋(1階の屋根)西側 一部撤去工事
①工事前
丸伏せものし瓦もかなり激しくずれて老朽化しています。
②瓦・土撤去
ぼろぼろになってしまっている部分の瓦、土を撤去します。
③瓦新設 壁際のし瓦新設 完工
④のbefore→afterを見るとよくわかると思いますが、屋根を一部切っています。
瓦を撤去した部分に、新しい瓦を施工しました。
④⑤ Before→After
こうやって見比べると、傷んでいた部分がとても綺麗に修復されていることがよくわかると思います。
施工後
劇的ビフォーアフターのアフター
施工担当の振り返り
部分補修
今回は、お客様が部分補修をご希望ということで、出来る限り予算の範囲内で、お客様のご要望に応えられるように屋根の補修方法を考えました。
全部を葺き替えたり、潰して建て直すのは施工としては簡単な方法ですが、部分補修は、経験と知識と発想力が必要です。
お客様のご要望をお聞きして、それぞれの希望に合った形に仕上げるのが本当のプロの仕事だと思っています。
今回の工事は、お施主様はもちろん、心配していたご近所の方たちにもとても喜んで感謝して頂けて、職人冥利に尽きます。